03 起業家への道を作っておこう

起業家への道を造っておこう

はじまりの言葉として

マイクロソフトやアップルの創業の話を聞き。学生のうちに何か成し遂げられるのではないかと思ったり、専門分野を学ぶ過程や、若さ故の万能感から、自分なら社会を変えられる。世界を変えられると思い。起業したいと思った経験はありませんか。

意外に思うかも知れませんが、個人的事業として起業するならばリスクも資金も手間も殆ど必要ありません

必要なのは、税務署に提出する書類だけです

書類を書くだけで貴方は起業家になれるのです

起業するメリットとしては、独立の経験を積めることや、税に関係する事柄について身を以て知ることです。反対にデメリットは、一定の収益(収入-経費)が発生すると両親の扶養から外れてしまうことです。

ふーぎさん
ふーぎさん

一定の収益ってどれぐらいですか?

所得税の扶養は48万円以下。社会保険の扶養は130万未満ですね。まぁ、この基準も2024年度の時点の話で。近いうちに変わると言われていますので。あくまでもこの時点のお話と捉えて下さい。

……さて、税の話を聞いて。色々ややこしそうだなぁ、起業って面倒くさそうだなぁと思った貴方に朗報です。この面倒くさいと思う壁を乗り越えたら。貴方は起業できるのは無論。税に関して国に対抗できる力を手に入れられます。

大多数の学生は起業しようかなぁと言いながら税の話を聞いて辞めるのが殆どです。

ややこしそうだから。

バイトの方が簡単に儲けられるから

そういった理由で起業家の道を閉ざします。

……こうして立ち止まる人がいるのはチャンスです貴方が起業すれば其れだけで希少価値があります。また、起業すれば、税に関する知識、経済、マーケティングに関する知識が必然的に求められるため、それらが経験となり、貴方の問題解決能力の向上に繋がります。

仮に貴方が就職する道を選んだとしても、起業した経験は、問題解決能力があると判断され。就職にも有利に傾くでしょう。……私にはバイト経験があり、私にはサークルでまとめ役をしており、〇〇の問題を見つけ。改善に向けて動きましたと周囲がありきたりな内容で面接官に訴える中。貴方は、私は人の役に立つために起業しました。起業理由は〇〇であり。と言った形で本当の意味で問題解決能力を提示できます

我が強いと思われてお祈りになることもあるかも知れませんが歯車を求めている企業では貴方を活かすことは出来ないので。雇われずともWINーWINと思いましょう

貴方には、自分で自分を雇う企業がある為、他の就活生よりも道があるのですから。

さて、営業トークは此処までとして、これから現実的な話をしていきますね。起業するという事は社会の役に立つ企業を作るという事です。学生と異なり、社会人には責任が付き纏います。起業家なら尚更です。実績のためだけに起業する人もいるでしょうが、張りぼての企業は、貴方自身をも張りぼてにします。

事業運営とは本質的には私事ではなく、公事であり、企業は社会の公器である」経営の神様、松下幸之助の言葉。始まりとして、この言葉だけは胸に刻んでおいて下さい。

経営理念を明確にしよう

先ず大事なのは、何のために起業するかです。……この社会をより良くするためにどうすれば良いのかを考えに考え抜きましょう。

大企業の経営理念一例として

松下電器(現、パナソニック)「より豊かな暮らしをおくりたいと言う人々の願いを満たしていく」

伊藤忠商事株式会社三方(売り手、買い手、世間)よし」

ユニクロ服を替え、常識を変え、世界を変えていく」

ニトリ住まいの豊かさを世界の人々に提供する」

経営理念とはコンパスのようなモノです。経営者がこうなって欲しいと願う社会に近づくためのコンパスです。此処が曖昧になると、目指す地点がぼやけて、永久に到達しません。また、思ってもいない言葉を並べたり、聞こえの良い言葉を並べたりしても意味がありません。貴方の心の奥底から出てきた言葉が理念になるのです。

企業とは公事です。社会に足らないモノを補完するために企業が生まれ。社会が欲する限り、其の企業が存在し続けます。世のため、人のために貴方は何をなせるのか。どういった企業を作れば人の役に立ち続けるのか。今一度深く考え抜きましょう

頭ではなく心の奥底から出た想いが、経営理念になるのです。

副業を始めよう

経営理念が明確化されたなら。直ぐに起業するのではなく。副業で実績を上げましょう。自分にはどういった特技があって。この特技を活かせる市場があるのか探してみましょう。詳しいことはトップページのハウツーに書いています

経営者マインドになって、市場に商品やサービスを売り出しましょう。アフィリエイトである必要性は全くありません。貴方が自分の才覚を活かせる商売があるのなら其れに全力投球して下さい。世のため、人のために何かを本気で成そうと思うのなら、その熱意は必ず人を巻き込み。強大な力へと変貌します

一定の実績を上げたら起業しよう

一定の実績が出来たら企業に向けて動き出しましょう。税関連を調べに調べて、扶養から外れぬ範囲で起業してください。一定以上の収益を上げているのなら両親に収益を伝えて扶養から外れるべきか否かを相談しましょう。学生のうちは自分の判断で動かず。両親の話も聞きましょう

起業できると判断できたら税務署に開業届を出しに行きます。マイナンバーとか必要になりますが株式会社設立と異なり、簡易的に開業できますよ

結論として

起業家になる道を作っておくと、人生で選択できるカードが増えます。前回に説明したとおり、一度ピラミットの下層に入ると中央に押し込まれ。何も出来ないまま企業に使い捨てられます

学生のうちから自分で稼ぐ力。起業する力を持っていると。其れだけで会社に従うだけの人間にならずに。会社に対してNOと言える人間になります。能力ある者は得てして会社側が折れます。

起業家という強力なカードを貴方の手札に加えてみませんか?