03 転職エージェントとの付き合い方(転職編)
転職活動をする際、転職エージェントを利用するかどうかで悩む方が多いでしょう。
先に結論から申しますが、転職エージェントは状況に合わせて利用すべきです。
転職エージェントは無料でプロの転職アドバイスや添削、面接を利用できる大きなメリットが存在しますが
転職の軸が定まっていない場合に利用すると、転職エージェントの実績稼ぎに利用される恐れがあります
転職エージェントを利用する際は、実績稼ぎに使われないか念頭に置いて利用しましょう
転職エージェントとの付き合い方
転職エージェントとは
大前提の話になりますが、転職エージェントは民間企業が運営しています。
企業が求める能力とマッチする人材を企業へ紹介し。
紹介した人材が内定を得て。一定の期間、その者が働くことで
契約報酬が転職エージェントに入る仕組みです
そう言うエージェントも一定数います
電話を何度も掛けてきて、「考え直しませんか」「転職続けるのも大変ですよ」「此方で一度経験を積んだ方が良いと思いますが」
と、あの手この手の口調で内定辞退するな。と訴えかけてきます。
意思が弱い人や転職の軸がちゃんと定まってない人は、添削から面接対策まで、色々して貰ったから断るのが悪いと思って折れてしまいますが。折れる必要はありません。
貴方が仮に折れて、次の内定先で合わない。となった際。その責任は誰が取るのですか?
誰も責任を取りはしませんよ。
自分しか責任が取れないのです。
それ故、転職などの人生の岐路を決める舵は自分で取るべきです。
でなければ、他人に命運を握られ続ける人生へと陥ります。
貴方が転職を志したのは、自分の命運は自分で決めるために行動を起こしたのでしょう。
なら、最後の最後に気を抜いて誰かに舵を握らせないで下さい。
転職エージェントを利用するメリット
メリット1 典型的なブラック企業を避けられる
転職エージェントに求人を出す企業は基本的に資金がある企業です。
採用にかけるお金がある程度あるため。無料のハローワークを利用せずに、それなりにお金が掛かる転職エージェントを有する企業に求人を出しています。
ブラック企業とまでは言いませんが、資金に余裕がない会社が多いです。
四大経営資源である、ヒト、モノ、カネ、情報の一つを無料募集している時点で投資能力があるとは言えません。
実際、ハローワークに募集する大半の企業は教育する余裕がないため。
柔軟性がなかったり、精神的耐性がない人材と判断したら。
直ぐに解雇させて再び、求人を出します
ヒトを教育する余裕がないため。一定以上の処理能力がある人材が出るまでガチャを回し続けます。
使えなければ試用期間で首を切り。使える人材に出会ったらガチャ成功といった形です。
話が逸れたので戻しましょうか。ハローワークと異なり、人材紹介会社に募集を掛ける企業はある程度、資金があります。
資金がなければそもそも人材紹介会社に登録できません。
その為、ハローワークに募集する企業のようなブラックホール企業は殆どありません。
典型的なブラック企業を避けられるのがメリットの一つです。
自分がブラック企業だと思っていても下には下の企業があります。
其れに出会わない、知らないだけでも幸福ですよ。
メリット2 非公開求人と出会える
転職エージェントは数多の未公開求人を保持しています。
転職の軸が決まり、この人は本気で転職する気があると判断されると優良な非公開求人を提示してくれることもあります。
未公開求人は有名企業の求人が多く。
応募者が殺到するため、転職エージェントにある程度ふるいをかけて貰うために非公開にしていることが多いです。
メリット3 添削や面接練習に付き合って貰える
転職エージェントは添削や面接対策、面接練習にも付き合って貰うことが可能となっており。
第三者視点から率直な意見や、自身が気付かなかった強みなどを指摘してくれます。
プロがアドバイスしてくれるため。この業界だとこう言った方が良い。
こう返した方が好印象と時間を割いて色々と指摘して貰えます。
メリット4 無料で利用できる
冒頭でも言ったように、転職者は無料で利用できるのが何よりものメリットです。
無料で自分のキャリアupを狙え。
自分の人生の軌道修正を掛けられる為、利用できるのなら利用した方が良いです。
無料だからと言って、自分の市場価値を知りたいといった転職する気がないのに利用するのは辞めた方が良いです。
転職エージェントもノルマがあるため、余計なことに時間を割く余裕はありませんから。
転職エージェントを利用するデメリット
デメリット1 軸がないとノルマ達成に利用される
転職エージェントは転職者を援助しますが、ボランティアではありません。毎月、一定数の人材を転職させるノルマがあります。
その為、転職の軸が曖昧な人は、給与面が良い、や、有休が取得しやすいとか、何かと理由を付けて入りやすい企業を斡旋しようとしてきます。
転職のプロが言うんだから悪いようには行かないだろう。と安易に信用すると、望んでいた職種や待遇と全くかけ離れた仕事に就いてしまいます。
デメリット2 転職エージェントに当たり外れがある
転職エージェントの肩書きがあるからと言って、皆が一様に転職者を心から支援しようと考えているわけではありません。
ノルマ達成を第一に考える転職エージェントや、拙い転職エージェントもいます。ノルマ達成を第一に考えている人は、此方の話を殆ど聞かず。入りやすい企業にさっさと詰め込もうとします。
また、転職者エージェントの中には拙い人材もおり。添削や面接対策、業界斡旋が曖昧で。相談すればするほど不安になるような人もいます。
そういった場合は、違うエージェントに変わって貰いましょう。
デメリット3 心理的圧迫感を掛けにくる
転職エージェントの押しに負けて。面接を取り次いで貰ったけど、やっぱり受けたい企業じゃないから辞退したい。
或いは、内定まで辿り着いたけど。自分が望んだ業種からかけ離れすぎている。と冷静になって思い起こし。
辞退する連絡をすると圧を掛けてきます。転職エージェントとしては、突発的な面接辞退のお断りの連絡を企業側にしなければならず。謝罪の手間が増えます。
また、内定に辿り着いてからの辞退は。一緒にゴールまで走り抜いたのに。チェックポイントに戻りますと言われるようなモノなので。全力で止めに来ます。
転職エージェントとしては、自分の押しに負けて、業種まで変えて内定まで辿り着いたから。始めと同じようにゴリ推せば納得すると心の奥底で思っているため。想像以上に内定辞退を止めにきます。こうなったのも始めの時点で、転職エージェントの押しに退いたからです。
始めに退いた結果、最後に後悔することになります。
そうならないために、始めの時点で軸を明確にし。受けたくない企業は受けないとはっきり言いましょう。面接の経験になるとか、本番に慣れるためとか、言葉巧みに言い寄ってきますが。いざ、内定が決まると辞退は赦しません。
デメリット4 短期間で転職させにくる
転職エージェントは三ヶ月から半年以内に転職させることを考えています。
転職者がゆっくり転職しようとしても、個別面談は〇月〇日、十五時でよろしいでしょうかと。時間的圧迫感を掛けてきます。
これは転職する気持ちが下火にならないための計らいであり、良い面でもあるのですが。一年のスパンを掛けて、自分にとって本気で合う企業を探したいと思っていても。相手は三ヶ月を越えると急かしてきます。
後半になると貴方の経歴や実績では、やはり厳しいですね。もう少し妥協した方が良いのではないのですかと提案し。
結局は望んでいた転職と全く異なる地点に辿り着いてしまうこともあります。
妥協するのは結構ですが、譲れないところまで妥協すると何のために転職したのか分からなくなってしまいます。
転職エージェントの見分け方
担当して貰うのなら、良い転職エージェントに当たりたいですよね。
ですので、悪い転職エージェントを見分ける方法をお教えします。
悪い転職エージェントの見分け方
① 担当した転職エージェントが急かしてくる。
転職エージェントが急かしてくるのはノルマ達成を第一に考えているためです。
此方に寄り添うつもりは一切ないため。チェンジと叫びましょう。
② 募集要件が緩い企業ばかり紹介してくる。
学歴不問、正社員未経験OK、ニートかもんベイビー。みたいな求人は離職率が激しく。ブラック体質な企業です。
そんな求人ばかり持ってくるならチェンジと叫びましょう。
③ カウンセリングがなかったり、雑な場合
担当者にやる気がありません。
チェンジと、頭から、おうどんを被せましょう。
転職エージェントとはどう付き合うべきか
結論として、事前準備をしてから転職エージェントを利用するべきです。
副業である程度の実績を出し。
妥協できる所で妥協できない事を明確に転職エージェントに伝え。
添削や面接対策がメインだと思って利用すべきです。
此方が本気で転職に動いていたら向こう側も積極的に後押ししてくれて非公開求人も提示してくれます。
もし、ノルマ達成を第一に考えている転職エージェントが担当なら。担当を変えて貰ったり、他の企業の転職エージェントを利用しましょう。
転職準備が整ったら臆せずに利用していきましょう。