マインドセット
マーケティングで0から1を稼ぐに当たって、一番重要なのは知識……ではなくマインドです。知識さえ手に入れたら成功すると思っている人がいるでしょうが、其れは大きな間違いです。仮に知識だけで成功すると言うのなら、大学の経営学部を出た学生の殆どが、経営者になっている筈です。又、書店やSNSに於いては、実践的な経営手法、マーケティング手法が山のようにあふれているのに、それでも起業家が増えないのは。人は情報や知識を会得しただけでは何も出来ないからです。
大半の人は知識と人は対等の関係と思い込んでいますが、そうではありません。人よりも知識の方が上なのです。自分では発想が及ばなかったから。或いは、この知識は素晴らしいと思ったから。貴方は頭の中に知識を迎え入れたのでしょう。頭の中に迎え入れた時点で上下関係が生じます。頭の中に入ってきた知識はまるで主人かのように振る舞い。知識こそが至高であると豪語し。書物や教材、ネットサーフィンなどによって、どうでも言い情報や知識を詰め込むことに勤しませ。貴方を知識の奴隷に貶めようとします。
もし、知識の奴隷になってしまうと、貴方のマインドが固定され。これだけ知識があっても何もできないのだから。何をやっても無駄だと諦める心を構築します。
いいえ。簡単に解決する方法がありますよ。頭の中の中枢。謂わば、玉座に座り込んでいる知識を蹴り飛ばし。自分が玉座に座り込んだらいいのです。主人はあくまでも自分であり、知識は客人に過ぎないと、わからせるのです。さぁ、頭の中をイメージして知識を蹴り飛ばしましょう。
……威厳ある言い方で止めに来たり。嘲笑紛いに言い放ったり。同情を誘う言葉を言うでしょうが、かまうことなく蹴り飛ばしましょう。玉座に座り込んでいる知識のおなかや顔を見てください。お腹は肥え太り、顔は醜い表情をしているでしょう。初めに迎え入れた、あのスリムで綺麗だった面影はもはやありません。早々に玉座から蹴り飛ばして、ダイエットさせましょう。玉座に座れば、貴方が主人です。では、助走をつけて蹴り飛ばしましょう。カウント始めますね。
……3,2,1。
玉座にしがみついていたら手が離れるまで蹴り飛ばしてください。そう、良いセンスです。脂ぎってますから、蹴ればすぐに手が離れますよ。
さて、玉座に座れましたね。……久方ぶりの玉座の感触はどうでしょうか。今、貴方は自らの頭で考えて物事を決めようとしています。少し新鮮な気持ちになっている筈です。
……それでは、これより、マインドセットに入っていきます。マインドセットさえ完了すれば、貴方は玉座から離れることはなくなり。知識も忠実なる家臣として支えるように変わります。先に言っておきますが、大切なのは「素直な心」です。どのような固定概念や力であれ、素直な心の前には無力です。貴方が私の言うことを聞き。玉座から知識を蹴り飛ばしたのも「素直な心」で私の話を聞いたからです。
誰も止めを刺せとまでは言ってませんよ。というか、それ貴方の晩ご飯でしょう。第一、知識よりも圧制者になってませんか。主従の関係を変えるだけですよ。……ゴホン、さて、これから本題に入っていきます。マインドセットの最後まで付いてきてくださいね。
マインドセット
成長マインド
マインドは主に成長マインドと硬直マインドの二つに分けられます。まず、成長マインドについて説明していきます。成長マインドとは「努力で自分の能力を伸ばすことができる」と考えるマインドです。
成長マインド
・新しいことに挑戦する力がある
・学習に意欲的
・知識を使おうとする
・失敗から学ぼうとする
・自責で考える
成長マインドの人間にとって物事が失敗することは日常茶飯事です。新しいことに挑戦するのだから失敗するのは当然という考えが根底にあり、失敗しても、失敗から教訓(知識や経験)を学び取り、手札として加えます。そして、増えた手札で再び挑戦を行い。成功するまで手札を増やし続けます。
硬直マインド
硬直マインドとは「才能は固定で定まっており、努力しても変えられない」と言うマインドです。
硬直マインド
・新しい挑戦を避ける
・学習に意欲的でない
・知識に使われる
・失敗や困難を極度に恐れる
・他責で考える
硬直マインドの人間にとって、失敗することは能力不足を露呈することだと考えており。新しいことに挑戦しようとしません。また失敗すると、恥をかくことを恐れ。誰かの所為にして面子を保とうとします。その結果、失敗から学ぶことも挑戦することも年々なくなり。……十数年後、代り映えしない手札を見て。どうして手札が増えないんだろう。才能が有ればもっと手札があったのに、と毎日同じ言葉を繰り返します。
愛着ではなく執着ですね。新しい手札を手に入ることよりも、挑戦する過程で自分が持っている手札がこれだけしかないのがバレるのが怖いと、手札を晒すことを恐れています。……ですので、はっきり言います。誰も貴方の手札に興味なんて持ってませんよ。仮に貴方がこれから百の挑戦を行い。百度失敗しても。へぇ、色々してるんだね。で、終わります。第一、手札を隠し持てば隠し持つほど、枚数の少なさを露呈させています。
自分の周囲にも自己顕示欲だけが高く。能力があまりない人がいるでしょう。手札を見る前から、ああ、大した手札持っていないなぁと分かります。ですので、隠し持つだけ無駄ですし。硬直マインドのままだと永遠に手札は増えません。さっさと成長マインドへ移行しましょう。
なぜ、硬直マインドになるのか
固定マインドの人間は、何も始めから固定マインドだったわけではありません。元々は成長マインドを持っていました。赤ん坊のころは見よう見まねで両親の言葉や身の回りの物を間違えながらも覚えて、成長してきたでしょう。しかしながら小学生になると身体的能力の差が明確になり。足の速い子には努力しても敵わない。絵が上手い子には努力しても敵わないと分かり。中学生になると定期テストで数値として学力が判明します。
教員は形だけの指導を行い。両親は経験的な指導を行うため。この二つが嚙み合わなかった子供は、努力しても才能ある子に近づくことも出来ないと思い込み。そして、学歴が定まり、就職が定まると。知能や社会的地位が絶対なモノとして自分に圧し掛かり。努力には限界があり、才能や能力がある人には決して敵わないんだと思い込みます。
その考えが、そもそも誤っているのです。優れた大学、良い就職先に付いたのは、才能や能力が優れていたのではなく勉強方法が優れていた。勉強に対する努力の質が優れていたと認識するのが正しいです。先に言った通り、教員や両親の教育方針によって努力の質が変わります。富裕層の親ほど努力の質を子に教えられ、貧困層の親を持つほど、努力の質を教えられません。努力の質を知らないから、今更何をやっても無駄だ。と思った貴方。それが硬直マインドです。努力に質があると知ったのなら、努力の質を学んだら今の自分から脱却できる。成長できると考えるべきです。それが成長マインドにつながる。第一歩になるのです。
努力の質を上げよう
硬直マインドに陥る人間は得てして真面目な人間です。真面目だからこそ、先生の言われた通り、一歩一歩前に進む勉強を行います。ですが、これでは成果は出ません。成果を出すということは、物事を逆算して考えなければいけません。
①目標を定め
②目標に辿り着くためにどう努力すればいいのかを考え
③実行に移る
④結果を分析
成果を出せない人は③の時点で止まっています。努力するのは結構ですが、その努力が果たして効率的なのか。意味がある努力なのかを判別する必要があるのです。そして、これまでのチェックポイントとして。④分析が入ります。
①で無謀な目標を定めていないか。②目標に進むための努力の方法は正しかったか。効率が良くなかった、もしくは間違っていたなら修正。③正しく実行できたのかを④で総点検するのです。そして修正案を作り上げて、再び実行に移ります。
①’目標設定
②’努力の修正
③’実行
④’修正
……といった形に。努力の修正を何度も繰り返しながら進んでいくのです。これをPDCAサイクルと言います。
PDCAを実践的に進化させたEX-PDCAをHOW TOの最後にて紹介しています。ですので、安心して成長マインド踏み込んでください。
硬直マインドから成長マインドに移行しよう
硬直マインドに陥る理由は十分に説明したと思います。また、正しい努力を行う方法を伝えました。では、最後にどのようにすれば硬直マインドを捨て去り。成長マインドへ移行できるのかを伝えますね。移行する方法は至ってシンプルです。
「考えるより先に行動に移るのです」あれをやりたいなぁ、あの人みたいに成りたいなぁ。と思っている時点で成功はしません。取りあえず動いてみる。動く過程で目標達成のためにどういった計画が必要になるかが分かり。目標達成するに当たって、どれ程の努力が必要になるかが分かってきます。
願望と否定は表裏一体です。成れないから憧れるのです。成功するに当たって憧れなんて無用の産物です。そんな要らない感情なんて道頓堀でも隅田川にでも投げ捨てましょう。
成ると決めたら憧れる必要はありません。ただ、ひたすらに進み続けるだけです。失敗することも、苦汁を飲むこともあるでしょう。ですが、その先に貴方が理想とした自分がそびえ立っています。失敗は一時の挫折に過ぎません。その挫折の先に成功した貴方がいるのですから。
総論 素直な心
心が素直になるならば、忠言を正しく聞くことができ。知識に対して驕ることも平伏すこともなく正しく使役できます。貴方は果てしなく成長できる力とマインドを持った人間です。今一度、自分の胸に手を当て。「自分は変われるんだ」と強く念じましょう。強く「自分は変われるんだ」と言葉を発しましょう。
最後まで読み進めた貴方は素直な心を持った人間です。
貴方のマインドは、もう既に成長するマインドへと足を踏み入れていますよ。